【長崎県央】農福連携 JAながさき県央の就労支援が3年目に突入

Aコープで店頭販売を行う生徒

 JAながさき県央と長崎県立希望が丘高等特別支援学校が連携して取り組む、知的障害を持つ生徒の「教育」と「職業訓練」を同時に行う「デュアルシステム型実習」が3年目を迎えました。JAでは2018年度に新たに2人をパートタイム職員(フルタイム)として採用。5人の卒業生が同JAで働いています。これまで、延べ512人の生徒が実習に参加。

 実習は2015年度より試行的に取り組みを開始し、15、16年度は就職率100%を達成。2017年度は87%にとどまったものの、正社員やフルタイムでの雇用が増加しています。同校では2年間の実績やJAからの支援も踏まえて、職業教育を更に充実させようと、今年度から「職業学科」を新設し、2、3年生58人がJAでの実習に参加しています。

 実習は、農作業、食品販売、清掃、農産物の店頭販売など多岐にわたる。生徒たちは「自分に合う職種を判断したい」「就職して人の役に立ちたい」など、卒業後を見据えて実習に向き合っています。JAでは、実習の分野の拡大と専門的な知識習得のため職員の講師派遣も検討しており、今後も継続して同校生徒の就労に向けた後押しをしていきます。

 

写真説明=Aコープで店頭販売を行う生徒