イチゴパッケージセンターが9年目のシーズンをスタート 労力不足の解消と、高品質なイチゴの出荷に一役

【JA島原雲仙】JA島原雲仙東部基幹営農センターが2010年度に始めたイチゴの共同選果が、年が明けて9年目のシーズンを迎えました。栽培農家の労働力不足を解消し、栽培面積の拡大や維持、新規就農者の育成を期待して導入。共同で行うことで意識が統一され、高品質なイチゴを出荷できるというメリットもあります。2018年度産は12月25日からスタートし、初日は1000パック(1パック270㌘、レギュラーパック換算)を処理しました。
同センターを利用する農家は、事前に委託申し込みを行うことが必要で、現在は8人が登録。農家は収穫用コンテナのままパッケージセンターへ持ち込むだけ。JA職員と従業員が手作業で選別、パック詰め、箱詰めをして通常出荷分と一緒に出荷します。
処理能力は最大で日量2400パック。2017年産は延べ120日稼働し、17万2611パックを出荷。2018年産では、5月下旬までに約18万パックを出荷する見通しです。出荷量が増える3月上旬になれば、選果要員を増やし選果能力を上げる計画です。
同センターの隈部秀二主任は「従業員も熟練し処理能力が向上している。パッケージセンターのスペースの問題もあるが、今後も利用者を増やしたい。良品を出荷し、産地の維持・拡大を図りたい」と話しました。

写真説明=調整作業が進むイチゴパッケージセンター