【島原雲仙】JA島原雲仙の東部基幹営農センターで、1月末から「せとか」の出荷が始まった。「せとか」の魅力をPRしようと、東京都内の老舗高級果実専門店で続けてきた販促活動が今年で10年目の節目を迎えました。
〝せとかボーイズ〟の愛称で呼ばれ親しまれてきた生産者も、年月と共に初々しさとフレッシュさに責任感が加わり、栽培技術にも磨きがかかってきた。今年も、2月22日~23日の2日間、上京し自慢の「せとか」を売る予定です。
マルナン(○の中に南)施設中晩柑(ちゅうばんかん)研究会せとか分会の会員7人が150㌃のハウスで栽培しています。毎年8月上旬からレモンの出荷を始め、11月には「天草」、12月からはデコポン、1月末から「せとか」、2月から「津の輝」と、品種をリレーして出荷しています。
なかでも「せとか」は市場の評価が最も高く出荷の柱となっている。今年度産から新たに、若い後継者が2人加わった事で2020年には、当初の目標だった「せとかの出荷量50㌧以上」を達成する見込みです。
販促活動は2009年2月からスタート。そろいのエプロンやベレー帽などを着用し対面試食販売を行いました。古瀬和彦さん(34)は「高級果実専門店は初めての経験だった。客層も高く緊張した。果実については、評判が良く安心した。生の声を聞くことで今後のやりがいにつながった」と当時を振り返ります。
販促を始めた頃は全員が20代だったという事もあり、店舗の従業員らから〝せとかボーイズ〟と呼ばれるようになりました。
販促活動は、会員が5~6店舗に別れて2日間、対面試食販売を行う予定です。