夏芽本格化 かん水と暑さ対策を注意

【島原雲仙】JA島原雲仙南西部アスパラガス部会が生産する夏芽アスパラガスの出荷が本格化しています。梅雨入り以降は、圃場(ほじょう)の乾燥が解消し出荷量が増えています。10月いっぱいまでに、レギュラー品で107㌧(前年比121%)、ミニアスパラガスで8㌧(同111%)の出荷を見込んでいます。
南島原市と雲仙市内の、合わせて66人が約9㌶のハウスで栽培。4~5月の夜温が低かった事で、親株は徒長がなくしっかりとした株に仕上がったものの、降雨量が少なく乾燥気味の状態が続いていたため、同JA南部基幹営農センターは、かん水に力を入れる事や、ハウス内の気温を下げる効果がある寒冷紗などを使い、下温対策を徹底するよう指導しています。
同部会の宮崎陽一部会長(59)は「やや干ばつ傾向が続いたが、現在は雨量が増え、気温が上がってきたことで順調に出荷できている」と話しています。今後の栽培管理については「かん水と、寒冷紗などを使った暑さ対策をしっかり行い、病害虫防除も徹底していきたい。品質の良いアスパラガスを出荷していきたい」と意気込みを語っています。