島原雲仙 ナシの現地検討会 生育順調

JA島原雲仙北部基幹営農センターは5月19日、島原市などでナシの現地検討会を行いました。生産者のほ場を巡回し、今後の主要管理などを指導するのが目的。部会員ら10人が集まりました。

地球温暖化による気象変動により、他の農産物同様、ナシも開花時期や収穫、落葉、病害虫の発生など、栽培面に不安要素が増えています。さらに新型コロナウイルスのまん延が追い打ちをかけ、特に高齢の生産者の生産意欲を減退させる傾向にあります。同センターは感染対策をとりながら部会員を招集し意識喚起を図りました。

同市有明町の中島政俊部会長のほ場では、果実が36~37㍉の大きさに成長していました。交配のタイミングに恵まれたことで、着果量は例年以上に多く生育も順調に推移しています。今後は、果実の形状や肥大の状況を見極めながら摘果作業を進め、同時に果実に当たる光量を確保するため、芽かぎなど新梢の管理を徹底するよう申し合わせました。

同センターの岑幸福営農指導員は、「栽培環境は依然として厳しいが、立ち止まることなく生産者とともに努力していきたい」と話しました。