JAながさき県央大村中央支店研修館で5月中旬、大村市に伝わる郷土料理「大村寿司」の取材がありました。家の光協会が制作する雑誌「家の光」8月号の「教えて!技ありマイスター」に掲載予定です。
同JA中部地区女性部が取材に応じ、古くからある伝統の味を多数の読者に伝えることで、同市の歴史や郷土料理の魅力などを発信します。
「大村寿司」が誕生したのは室町時代。戦に敗れて領土を奪われた大村純伊は、豪族の力を借りて領土を奪還。大村に帰還した純伊を祝うため、領民が「大村寿司」を作ったのが始まりです。
浅い木箱に酢飯を広げて魚の切り身や野菜のみじん切りなどを乗せ、それを挟むように酢飯や具を重ね、板を使って上から押します。味付けは甘めで、他県では珍しい緑とピンクの「はんぺん」を使うのが特徴です。
同日は、同部が「大村寿司」を調理。取材はリモート形式で行い、岩永和子中部地区部長が歴史や材料の特徴などを伝えました。岩永部長は「幼少期から、近所の人と一緒に作っていた。これをきっかけに、伝統を守り繋いでいきたい」と話しました。