入選「おじいちゃんありがとう」

「おじいちゃんありがとう」

対馬市立鶏鳴小学校 6年

 西山 櫻翼

僕は、おじいちゃんが作ってくれているお米を毎日食べて学校に行きます。

僕は、おじいちゃんのお米が一番おいしいできたてアツアツご飯を一口ほおばると、「ふぉっふぉっふぉっ」と口の中でおどりだすふわっとお米の匂いがたまらない。こんなおいしいご飯をいただくことができるのは、おじいちゃんがお米を作ってくれているからです。

今年の夏、おじいちゃんの家に泊まりに行きました。僕は自分が食べるお米の姿を見たくなったので、おじいちゃんに田んぼに連れて行ってもらった。僕はとても驚いた。僕の目の前には、黄金色の稲穂が一面に広がった僕はおじいちゃんの手をぎゅっと握りしめ、「おじいちゃん、このお米全部おじいちゃんが作りよると」と、質問した。おじいちゃんは「オー、じいちゃんが、おうすけにたくさん食べてほしいから、頑張って作りれるとたい」とニコニコしながら答えてくれた。僕は胸が「ぎゅっ」となった。おじいちゃんは今年で七十九才、体力も衰えているはずなのに僕のために大切に育ててくれているんだ。僕は「幸せだな」と心の底から思った。

「おじいちゃん、僕はおじいちゃんのお米が一番好きだよ、こうやって、大事に育ててくれてありがとう」と気持ちを伝えた。

その時、僕のとなりで、おじいちゃんの目から涙がこぼれていた。

今年は、僕も稲刈りの手伝いをしてみたいと思った。お米を作る人の苦労を知り、お米のありがたさを自分だけではなく、他の人にも伝えたいと思ったからです。いつも笑顔で「たくさん食べろ、お米はたくさんあるからな」と、お米を持ってきてくれるおじいちゃん、僕が毎日モリモリたくさん食べられるのは、おじいちゃんのおかげです。心の底から「ありがとう」と贈ります。