JAながさき県央は、長崎県立希望が丘特別支援学校の生徒に、食に関わる農業の大切さや喜びなどを体感してもらおうと、農産物が生産現場から消費者に渡るまでを学ぶ体験実習を初めて開きました。
実習では生徒が収穫したニンジンを自ら店頭で販売しました。同校は「食料生産の重要性や将来について考える機会となりました」と成果を話しました。
同JAは2016年度より同校と連携し、生徒の職業教育を目的に農作業や店舗業務などのJA事業の実習を積極的に受け入れています。同実習は職業教育の中で、農産物が栽培され、食卓に届くまでの過程を学ぶことで、食や農業の大切さを知ってもらおうと、同JAが企画しました。
生徒は、前回実習時ににんじん選果場を見学し、今回は諫早市山川町のAコープ西諫早店の特設ブースで、「JAながさき県央管内農産物フェアー」と題し、生徒が実習で収穫したニンジンや摘果作業実習を行った温州ミカンなどをつめ放題で即売しました。
生徒は来店客に「いらっしゃいませ」「私たちも収穫しました」などと声をかけ、袋詰めを手伝いながら販売を体験しました。
参加した生徒は「ニンジンを掘ることも売ることも、とても勉強になりました」と話しました。
同体験実習を通し両者は、食農教育とともに一般消費者とのコミュニケーションの場としても、新たな効果として位置づけています。
写真説明=購入客にニンジンを手渡す生徒(同JA Aコープ西諫早店)