伝統の果実「ゆうこう」をPR・道の駅夕陽が丘そとめで祭り

【長崎せいひ】JA長崎せいひの「道の駅夕陽が丘そとめ」は12月16日、長崎市東出津町の同道の駅で「ゆうこう祭り」を開き、同市の一部地域で200年以上前から自生してきた伝統柑橘「ゆうこう」をPRしました。
貴重な果実「ゆうこう」の産地化を進め後世までつないでいこうと生産者らが「ゆうこう」の直売を実施。採れたての果実のほか、「ゆうこう」をふんだんに使った漬け物、味噌、こんにゃく、寿司などの加工品を販売しました。シフォンケーキやマドレーヌ、かりんとうなどの菓子類にも人気が集まり、来場客は試食品を食べながら買い物を楽しんでいました。ホットジュースも無料で提供し、来場客からは「まろやかでとても飲みやすい」と大好評でした。
「ゆうこう」は外見がユズやカボスに似た香酸柑橘類。長崎市内の外海地区、土井の首地区のみに自生する在来種で、糖度は10度から12度と高め。まろやかな酸味とさわやかな香りが特徴で苦味成分をほとんど含まず、古くから地域の人たちだけで食されてきました。近年になって新種の柑橘と判明し、2008年に食の世界遺産「味の箱舟」に認定されました。

写真説明=「ゆうこう」を買い求める来場客ら