長崎県やJAグループでつくる「平茂晴顕彰碑建立実行委員会」は8日、平戸市田平町の肉用牛改良センター前で、長崎和牛振興にもっとも活躍し、2017年12月に亡くなった平茂晴号の顕彰碑除幕式を開きました。
13年に長崎県佐世保市で開催された全国和牛能力共進会で肉質日本一の原動力となり、全国的に高い評価を受け、長崎和牛振興に貢献した平茂晴号は、日本一の血統を持った種雄牛として、長崎県内に多くの優秀な牛を生産しました。
茂晴号は壱岐市芦辺町で生まれで、父は長崎県の糸桜系の基幹種雄牛「糸晴美」。間接検定成績が良好だったため、当初から、肉質、増体を兼備した糸桜系の種雄牛として期待されていました。
冷凍精液譲渡本数は累計約22万1000本で、本県歴代種雄牛の中で最も多く利用され、10万頭以上の子牛が生まれ、約8000頭の雌牛が繁殖牛として県内に保留されました。
除幕式には中村法道長崎県知事や関係行政、関係機関から約50人が参列し、今後の長崎県肉用牛の発展に期待を寄せました。