ゴーヤー秋作産本格化、共同選果で農家の負担軽減

【JA島原雲仙】JA島原雲仙布津地区営農センターで10月に入り、秋作産ゴーヤーの出荷が本格的になってきました。春作産も含め、11月末までに8万ケース(1箱3㌔/前年比103・8%)を出荷する計画。販売高では初めて1億円突破を目指します。出荷が増え始めた9月上旬からは、同センターで共同選果を行い農家の負担軽減に一役買っています。
同JA布津ゴーヤー部会の44人が、春作・秋作を合わせて約7㌶で栽培。共同選果を始めたのは2006年。「品質にバラツキがなくなり市場の信頼性が高くなった。高品質なゴーヤーを継続出荷することで有利販売につながる」と同センターの担当は話します。農家からも「圃場(ほじょう)の管理など栽培に専念できる」「出荷調整の手間がはぶける」と好評で、現在は栽培面積の広い農家を中心に11人が利用しています。
秋作産は7月に、農家20人が3・6㌶に作付けした。定植後は、夏場の高温、その後の長雨、9月の残暑、台風など厳しい気象条件が重なり、生育に遅れがみられる圃場も出ましたが、授粉作業など、農家が圃場の管理を徹底したことで、次第に出荷量が持ち直してきました。
出荷量が多い10月いっぱいまでは、1日あたり500ケース前後を出荷する計画です。
同センターの高柳剛センター長は「選果に当たっては随時、作業員間での目揃(ぞろ)いを行うなど品質検査を徹底している。高品質なゴーヤーを出荷し、農家の手取り向上につなげたい」と話しています。