【島原雲仙】農産加工組合の吾妻みそ(雲仙市吾妻町)は11月1日から、フリーズドライの即席みそ汁の販売を始めました。みそはもちろん、調味料、具材まで全て国産にこだわっています。外食や個食化が進み、若者を中心にみそ離れが進む中、健康食品のみそを手軽に食べてもらおうと開発しました。
みそは国産の麦、大豆、天然塩を使い低塩分に仕上げた「吾妻麦天塩みそ」を使用。だしは粉末のカツオ節、昆布を、具材はワカメとネギ。「母親が台所で調理したような、飾り気のない素朴であたたかみのある味と風味にこだわった。具材も、国産で量産可能な物を選んだ」と同組合の松本真美組合長(58)。
同組合では、2004年にもフリーズドライみそ汁の計画が持ち上がっていましたが、様々な要因で頓挫していたところを昨年秋、商品化に向けた開発を始めました。福岡県、県内の直売所を視察し、製造会社を訪ねてノウハウを学び、同年冬に1回目の試作が完成、今年春には2回目、5月以降は具材の選定と試作を繰り返しました。10月上旬に最終案がまとまり、商品として仕上がりました。
調理法は、フリーズドライになった同商品を容器に移し、一定量のお湯を注ぐだけの手軽さです。田舎みそと出しの風味が食欲をそそります。価格は、130円(1袋/8.1㌘、税別)直売所では1個から購入可能。進物用としては、6個、9個、12個の箱入りも用意しており、他県への発送もできます。
問い合わせ、購入は、同組合。長崎県雲仙市吾妻町牛口名440―1。電話:0957―38―6008/FAX:0957―38―6008