おまたせ「天草」 3週間の短期決戦

【島原雲仙】JA島原雲仙東部基幹営農センターは11月18日、南島原市有家町にある同JAの選果場で、施設中晩柑「天草」の選果と箱詰めを始めました。今年産は、L玉中心の小玉傾向ながら出荷量は増える見込みです。出荷期間は12月上旬までの約3週間と短く、短期決戦となります。初冬に出回る高級柑橘類の一つとして店舗の棚を彩っています。
同JAマルナン(丸の中に南の文字)みかん部会施設中晩柑研究会が栽培しています。「天草」は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所(南島原市口之津町)で(清見×興津早生)×ページを交雑して育成された品種。外観が綺麗で、果肉はジューシー。上品な香りと食味が持ち味の高級果実です。
主に贈答用として出荷する。化粧箱(2・5㌔/箱)のほか、家庭用にも向く小玉のパック詰め、といったバリエーションを持たせたことで認知度が高まっています。
収穫した「天草」は、同センター選果場に運ばれ、センサーで糖度、酸を検査し、従業員が外観、色合い、キズの有無などを見ながら手作業で箱詰めを行います。出荷先は、主に関東、関西方面。出荷量は、前年比110%の15㌧を計画しています。