JA島原雲仙は、同JAの組合員向け機関誌「こぶれ」1月号で、相続について特集記事を組みました。高齢化する農家、組合員に向けて、いわゆる終活の大切さや相続手続きの流れなどについて、分かりやすい言葉で解説しています。
被相続人が残した財産などについて、相続人は金額の大小にかかわらず相続の手続きを行わなければならず、場合によっては申告や納税が必要になることも。
同JA経済部は昨年11月、「JA組合員のくらし支援事業研修会」と題して、組合員と接点の多い支店職員を招集し研修会を開催。経済担当職員以外にも呼びかけを行ったところ、予想以上の参加があり、研修後に「組合員に尋ねられ戸惑ったことがある」「的確な返答をしたい」という声が聞かれたことから、広報誌に特集記事を組み、組合員に広く知らせることになりました。
広報誌「こぶれ」は、全20ページ。特集ページは4ページ分あり、通常月は農産物の話題などに使っているが、1月号では2ページ分を相続にあてました。講師の相続遺言専門行政書士の佐山和弘氏の講演と、同氏の著書を参考にし、JA長崎県中央会の指導を仰いで記事にしました。家の光図書が発行するエンディングノート「わたしノート2021」の紹介も行いました。
同JAの広報担当は、「農家、組合員に一番近いところにいるJA職員ならではの視点で伝えたいと思った。ほんの入り口という感じの内容だが、相続についてざっくばらんに話し合う機会になればと思う。家族の絆がさらに深まることを期待している」と話しています。