JA島原雲仙島原地区営農センター管内で昨年11月上旬から始まった冬ニンジンが出荷終盤を迎えています。1月末までに3000㌧を出荷する計画。出荷当初は好調な販売状況だったものの、コロナ禍の中、消費形態が様変わりしたことも一因して、不安定な価格のままの年越しとなりました。家庭内消費の増加を期待しつつ追い込みをかけています。
同JA島原市にんじん部会が80ヘクタール(前年比100%)で栽培。品種は「翔馬」、「愛紅」、「向陽」、「紅ひなた」、「らいむ」が中心。例年通り、昨年8月上旬から播種(はしゅ)を開始し順調に作付けが行われました。9月上旬の台風接近と大雨により発芽不良や生育不良が発生し、蒔(ま)き直しを強いられた圃場(ほじょう)も見られました。台風の接近で塩害などが心配されたが、大きな被害はなくその後は改善に向かいました。
作付けから収穫までは同センターが一元管理している栽培台帳を元に行います。同JAの収穫作業班「農援隊」を動員して収穫し、島原市大手原町にある同センターの人参選果場に持ち込みます。洗浄、選別、箱詰めを行った後、近畿、中国、九州方面の市場に出荷します。
同センターの担当者は「一元管理と農援隊の活用で農家の負担を減らしたい。厳しい販売環境の中だが、出荷終了まで気を引き締めて出荷を続けたい」と話しています。