新時代のイチゴ手引き書を発刊!

JA壱岐市などで組織する壱岐地域農業振興協議会は、壱岐市においてのイチゴ栽培における環境制御技術の理解と向上を図るため、手引書となる「壱岐いちご環境制御プラクティス」をJA壱岐市と壱岐振興局の協力のもと作成し、1月28日に発刊しました。
JA壱岐市では現在2020年産イチゴの出荷が最盛期。品種は「ゆめのか」「さがほのか」「恋みのり」の3つで、生産者30人が作付面積309㌃で栽培を行っています。
近年のハウス栽培では「環境制御」という言葉がよく使われています。昔からのハウス栽培は温度や水分、日長をコントロールする事は行われていましたが、環境測定器などの発達によりハウス内の様々な環境の「見える化」が進み、数字として把握ができるようになったことが「環境制御」という言葉が広がっていった経緯です。
発刊した資料では、ハウス内の空気環境やイチゴに適した環境づくり、季節ごとの管理について写真やグラフなどを用いて細かく説明が行われています。
作成に携わった壱岐振興局農業振興普及課の松岡寛智係長は「理想のイチゴ栽培を目指すためにも環境づくりが大切になる。自分が求める環境に対して、実際数字としてどのようになっているかの把握が大事。環境制御を経てどのように育つか、果実が獲れるかを確認し、徐々に理想のイチゴ栽培に近づけていってほしい」と話しています。

写真=「壱岐いちご環境制御プラクティス