被災農家を応援 にっこり観葉植物

「2人の力になりたい」ーー。JAながさき県央中部地区女性部大村北支部は、大村市福重地区の東勇一郎さんと部員の有香さん夫妻を応援するため、寄せ植えセミナーを東さんのハウスで開きました。

東さんは昨年、「令和2年7月豪雨」によりハウス17棟の浸水や倒壊などの被害を受けた農家です。

同支部は12日、同JAの各組織や地域の力を借りて再建した新しいハウスで東さんが育てた多肉植物を使い、寄せ植えを作りました。参加した女性部員と夫妻は、笑顔で和気あいあいと活動。思い思いのデザインを完成させていきました。

東さんが栽培する多肉植物や観葉植物などは、県内外問わず購入者が多く人気があります。数年前から始めたインターネット販売も好調で、従業員を雇えるまで経営が伸びていました。試練が訪れたのは昨年7月。約9割の育成途中や出荷間際の植物が豪雨で流されました。

かろうじて残った植物約5㌃分を再植し、災害前に近い状態まで持ち直しました。今ではエケベリアやセダムなど数十種類の植物が50㌃のハウスに並んでいます。

同支部の山田信子支部長は「被害を受けた後も、東さんは常に笑顔を絶やさず頑張っていました。力になりたいと思わせる素晴らしい人柄。相互扶助の精神を忘れず、これからも応援し続けたいです。」と、2人にエールを送りました。