「そのぎ茶」 一番茶の初摘み

東彼杵郡東彼杵町で4月9日から、一番茶の初摘みが始まりました。

3月下旬から暖かい日が続いたことで生育が早まり、翌10日には昨年より3日早いスタートとなった初入札会を開きました。初出荷量は547㌔と好調。ピークは、八十八夜の5月1日ごろを見込みます。

JAながさき県央茶業部会東彼杵支部の近藤徳重さんの茶畑(30㌃)では、専用の機械で約1000㌔の茶を摘み取りました。今年は霜害などもなく、順調に生育しているといいます。

同部会は、茶の日本一を決める全国茶品評会蒸し製玉緑茶部門で、4年連続で日本一の「農林水産大臣賞」に輝いた実力派。中でも「そのぎ茶」は年々知名度が向上し、地元の茶イベントでも県外から足を運ぶ人もいるほど人気です。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、品評会向けの手摘みや新茶を売り出すイベントは昨年に引き続き中止が決定しました。

近藤さんは「コロナ禍で茶が低迷して不安な1年を過ごしたが、無事に一番茶が収穫できて嬉しい。『おうち時間』を機に、ぜひ県内のおいしいお茶を楽しんでもらいたい」と話しました。