雲仙市 春カボチャの出荷始まる

JA島原雲仙西部基幹営農センターで、6月中旬から春カボチャの出荷が始まっています。全農と同センター、農家は、「完熟で収穫」を合い言葉に7月下旬までの出荷を計画しています。農家の意識を高め高品質なカボチャを出荷しようと6月11日、同センターで出荷目ぞろい会を開きました。

今年産は雲仙市愛野町、吾妻町、千々石町の農家22人が2・6㌶(前年比74%)に作付けしました。「プリメラ」が全体の90%を占め、他に「くり将軍」「ジェジェJ」など、粉質系品種を中心に栽培しています。

今年産は3月1日~3月25日にかけて定植。定植時期に天候に恵まれ、目立った病害虫の発生も見られず順調に生育しています。日照時間も平年以上ありましたが、早い梅雨入りで肥大中に雨にあたり腐敗が多く排水対策が必要です。

出荷目揃い会では、センターがカボチャの品位、収穫・出荷時の注意事項、検査方法、センターの受け入れ体制などについて説明しました。農家は収穫後、家庭で10日から14日間ほど風乾したあとコンテナで同センターに持ち込みます。センターは、品質検査を行ったあと関東方面を中心に出荷しており、出荷量は34㌧を見込んでいます。

センターは今後について「農家には、長雨での腐敗等に注意して管理を行うこと、収穫後は家庭での風乾を徹底してほしい。完熟での適期収穫を指導しながら高品質なカボチャを出荷していきたい」と話しています。