県、市、共済組合、JAや各協議会、委員会、生産部会など10組織からなる壱岐市スマート農業推進協議会は6月13日、関係機関と各集落営農法人、生産者らが集まり、芦辺町の原の辻遺跡前水田で、自動操縦直進アシスト田植機の実演会を開きました。
同協議会は、農家の高齢化や後継者不在による労働力の不足が顕著になっている中、スマート農業を取り入れ、水稲及びアスパラガス生産の効率・省力化を図ることで、新たな営農体系の構築と生産体制の維持・拡大を目的として2021年4月に設立されました。
実演会に導入された田植機は直進アシスト機能を搭載。GNSS(衛星測位システム)を利用して、「始点」と「終点」を設定し基準線を登録することにより自動で直進し、神経を使う直進操舵が不要になります。本機は密苗での田植えを可能にし、使用する育苗箱が減ることからコスト・労力・作業時間の削減にもつながります。
メーカー担当者の実演の後には、集まった参加者による操舵も行われました。
今後、同協議会では、壱岐市内で開発したアスパラガス自動潅水装置の検証や水田農業におけるドローン、ラジコン草刈機、水田水管理システムなど、先端技術を組み入れた実証試験などを実施。先進地視察などを行い、アスパラガス及び水田農業の新たな営農体系の構築について検討を進めていく予定です。