高校生が農業の基礎を学ぶ

課題研究で農産物栽培に取り組んでいる壱岐市勝本町にある長崎県立壱岐商業高等学校では2021年度も3年生6人が受講し、野菜作りなどに取り組んでいます。JA壱岐市営農部農産園芸課の指導員らからも指導を受け、土づくりから学んでいます。

栽培する品目は生徒の意見を尊重しながら、手入れなどを考慮して選定。夏収穫にむけて、ミニトマトやスイートコーンなど、約16品目を栽培しています。

6月22日の午後も、夏採り野菜の収穫に向けて準備が進みました。担当する同校の松本誠教諭と加々良仁美教諭の指導のもと、支柱立てや脇芽の除去、追肥や雑草処理などを約2時間の授業の中で行いました。

同校ではこれまで、栽培・収穫した野菜を同JAの農協まつりで実際に消費者に販売する活動も行っています。栽培・管理から、値付けや販売用ポップの作成まで生徒が行い、商いの基本を学んでいます。

松本教諭は課題研究を通して「農業を通して忍耐力・責任感を養い、生産から販売までの商品の流通についても学習してほしい。将来、体験した生徒の中から壱岐の農業を継いでくれる子たちが出てくることを願っている」と熱く語りました。

実り多い収穫まであとわずかです。夏の収穫後は、冬にむけた作付けも始まります。