壱岐市 ファストフード開発 地域振興の拡大へ

壱岐振興局とJA壱岐市は9月上旬、ジャガイモ「ながさき黄金」の試験栽培をスタートしました。本取組みは、壱岐振興局農林水産部による「ファストフードプロジェクト」の一環で実施。

壱岐島内には、高品質な食材が豊富にありますが、修学旅行生や観光客が手軽に食べられるファストフードは少ない現状です。地域や歴史と関連したストーリー性を持った壱岐独自のインパクトある商品の開発に取り組みます。

農・漁業者や製造業者、飲食店などが本プロジェクトを通し、情報収集や意見交換を行い商品開発につなげ、地域ビジネスの拡大や関係人口の増加を目指しています。

植え付けたジャガイモ「ながさき黄金」は、「インカのめざめ」の子孫で、食味が良く、フライにすると鮮やかな黄色になります。収量は少ないが加工品向きの長崎県が育種した品種。

栽培には郷ノ浦町の牧永護さんと、芦辺町の渡邉茂さんが協力し、合わせて約10㌃で栽培し、12月に収穫します。

ファストフードのほか、お土産品などの加工品開発も計画しています。

壱岐振興局の本村高一部長は「壱岐の農業は販売額100億円を目標に新たな振興計画を立て盛り上がってきており、異業種と連携した取組で壱岐島全体にさらに波及できれば。振興局としても新しいジャガイモとにんにくアスパラソースを使ったフィッシュアンドチップスやいかデビルを提案する」と本プロジェクトへの期待と意欲を語りました。