JA島原雲仙東部基幹営農センターで、加温ハウスで栽培するデコポンの出荷が続いています。
同JAマルナン(丸の中に南の文字)みかん部会施設中晩柑研究会の会員7人が栽培。
デコポンの基準は、糖度が13度以上あり、酸が1.00㌫以下。その中でも、糖度が14度以上あり、食味良好で外観も美しいデコポンだけに与えられる「匠の味」ブランドは、特に贈答用を中心に需要があります。
2021年産は、糖度、酸、食味とも良好で玉伸びも良く、4Lサイズ(8玉入り/3㌔箱)中心の仕上がりとなりました。
収穫後は10日程度、各家庭で風乾を行い、選果場に出荷します。選果場では、光センサーで糖度、酸を計測し、見た目など一定の基準を満たしたものだけを従業員が丁寧に箱詰めします。
出荷先は主に老舗高級果実専門店向けで、そのほか関東、関西の百貨店にも卸され、昨年末までに30㌧、年明けから1月中旬までに10㌧、合わせて40㌧の出荷を見込んでいます。
同研究会には無加温ハウスでの作型もあり、果実に葉を付けたままの状態で出荷するものやPプラス袋で包装したものなど、それぞれに付加価値を付け、3月から出荷を始める予定です。
同センターの中村博也職員は「11月の『天草』から始まり『デコポン』、『津の望(つののぞみ)』、『みはや』、『津の輝(つのかがやき)』、『せとか』へとリレーする。販売の流れを、スムーズにつなげていきたい。産地のけん引役の一つとして、今後もしっかり販売したい。腐敗果などが混入しないよう選果選別、品質検査を徹底したい」と話しています。