【JAながさき県央】メークイン トンネル栽培で出荷開始を早める

 長崎県産メークインの7割以上を生産するJAながさき県央ばれいしょ部会飯盛有喜支部は、出荷開始を早めることで有利販売につなげようと、40年振りに2018年産から本格的にメークインのトンネル栽培を始めました。今年産は、18人が1.5㌶で取り組み、取引市場の要望がある4月中旬から安定的に出荷したい考えです。
山口正部会長は「17年産の試験栽培では、良い結果も出ているので、4月の出荷量に期待したい。また、部会員が多いので、将来は1人当たり5㌃を作付けできれば、更にJAながさき県央産の有利販売ができるのではないか」と展望しています。
同支部は、春バレイショで9000㌧超を出荷する産地で、300人が諫早市飯盛・有喜地区の350㌶で栽培しています。5月から本格的な出荷が始まる産地で、4月に出荷できるのは、250㌧ほど。市場の要望もあり、高単価で推移する4月に増産し、早期に売り場面積を確保しようと、海岸地帯での12月植え付けの増反や霜害防止の防霜ファンの導入、晩霜対策のパスライト被覆の活用など、地形に合った栽培方法を同支部や同JAが連携し推進しており、トンネル栽培も早期出荷対策の一環。
前年産の試験栽培では、適期定植した圃場で4月中旬に収穫でき、高い大玉比率となり、今年産では国の「産地パワーアップ事業」を活用し、トンネル栽培に本腰を入れています。
例年に高単価の4月に出荷することで単価確保を目指しています。また、茎葉がビニールに触れることで起きる日焼けも、パイプの形状を改善しました。
生産者らが3班に分かれ共同でトンネルを設置し、3月中旬まで換気や保温を行い、4月中旬からの出荷を目指します。

写真説明=山口地区では9人が共同でトンネルを設置した