広域的な集荷体制で多品目に対応 JA島原雲仙

JA島原雲仙は、南島原市有家町で新たに建設する第二総合集荷場の建設を進めています。広域的な集荷体制を整備し、集荷場の集約で生産拡大や輸送の効率化、販売高・所得の増大へつなげます。また、JAは効率的な人員配置と人件費の削減も見込んでいます。

同JA管内東部地区では現在、多品目の作物を多数の施設で集荷しています。施設の老朽化や集荷量の増加などに伴い施設の整備が求められており、集荷場施設の機能強化と販売体制の充実が課題となっていました。

新施設の敷地面積は約4万1200㎡、延べ床面積は約1万7800㎡。新たにイチゴのパック詰めラインとキュウリ・ゴーヤ選別機を導入し、出荷増と組合員の労力軽減につなげます。また、ブロッコリーの選果ラインを追加し、西部地区の総合集荷場を補完する役割も担います。敷地内には営農・経済事務所と経済店舗も併設し、完成は来年3月の予定です。

JAは8月8日、建設予定地で起工式を行いました。苑田康治組合長や関係自治体、施工業者、JAの関係者ら約50人が出席し、工事の安全を祈願しました。

苑田組合長は、「この施設建設により、共同選果を核とした組合員サービスの向上を目指していく。島原半島の農業振興と農業を通した地域の産業振興、活性化に貢献できるものと確信している」とあいさつしました。