諫早市 ハウスゴーヤー栽培に新たな担い手

諫早市高来町建山地区の山間に今年4月から、ハウスゴーヤーの栽培を始めた若者がいます。山口信太郎さんは約1年間の研修を終え、晴れて生産者としてハウスゴーヤー栽培に精を出しています。初年度は12㌃のハウスで2000ケースの出荷が目標。

就農前は長崎市で庭師として勤務していた山口さん。仕事中の怪我を機に退職し、菊農家である大叔父の勧めで農業の道を歩み始めました。

昨年3月、山口さんの研修中に大叔父が他界。生前の「お前にまかせる」の言葉とともに、ハウス4棟を受け継ぎました。

JAながさき県央ハウスゴーヤー部会の副部会長で師匠の田川聡司さんは「農業に対する熱い気持ち、やりたい姿勢が溢れている」と絶賛。葉面散布を1日1回こまめに実施するなど農業に対してのこだわりが強く、他品目栽培への挑戦も視野に入れており向上心も高いです。

山口さんは「ゴーヤー栽培は自分のペースでやれて、手をかけた分だけリターンがあるためやりがいが大きい。今年は部会で上位の販売高を目指す。今後は栽培面積も広げていき、地元の人を雇えるような農家になりたい」と笑顔で話しました。