大村市松原本町のJAながさき県央中部いちご共同選果場で、本格的な出荷とクリスマス需要にあわせ12月初旬から、2017年産のいちご「ゆめのか」の共同選果が始まりました。今年産は、12月中・下旬に1番果のピークを迎える見込み。翌年3月中旬から4月には最盛期となり、6月中旬までに210トン(前年比131%)を新潟、東京、兵庫、岡山を中心に出荷する見通しです。
現在は、朝晩の冷え込みにより、玉肥大が良く大玉中心の出荷となっています。同選果場では、300グラムの業務用ソフトトレー、化粧箱、250グラムの簡素化規格をメーンに、需要期や市場の要望により、出荷規格を増やすなどして、単価向上を図っています。今年産は、年末から新たに贈答用の平パックの出荷に取り組む予定。また、選果効率を上げ、業務用規格の出荷割合25%(前年比8ポイント増)を目指しています。
開所式では、同JAいちご部会中部支部・北部支部の部会員、作業員、県央振興局担当者、JA役職員50人が出席し、消費者に好まれる「ゆめのか」の出荷に努めることを確認しました。
同市松原地区で栽培する山口数義さんは「共同選果を利用して5年目。春先の体への負担も減った。また、バイヤーの要望に応えやすいメリットで、今年産も所得の安定につなげたい」と期待しました。
12月4日に生産者17戸分の1200パック(約318キロ)を東京、大阪に出荷しました。1番果のピーク時には、日量3000パックほどを出荷する予定です。
写真説明=選果される鮮やかな赤色で大玉の「ゆめのか」