菊「立毛」品評会で1年の集大成

【島原雲仙】JA島原雲仙吾妻地区営農センターと同JA匠の菊生産組合は12月3日、雲仙市吾妻町などで一年の集大成としての菊の「立毛(たちげ)」品評会を開きました。審査の結果、1位に吉田良一さん、2位に大石建一さん、3位に田中幸夫さんが選ばれました。
年末年始用の出荷を前に品評会を行うことで、市場ニーズにマッチした菊の出荷につなげることが目的です。
横田克彦組合長ら組合員9人がハウス5㌶で栽培し、来年3月までに出荷量450万本、販売高2億9000万円を計画しています。今年度産からは栽培面積が1㌶増え、2019年度産ではさらに大台の販売高3億円超えも視野に入れています。
部会は出荷規格の統一などを目的として、月に一度の現地巡回と検討会を行うほか、毎週水曜日を共同出荷検査日として全員で目揃(そろ)い会を開いています。検査日の前日には生育調査も行っています。
雲仙市吾妻町、愛野町などにある組合員の圃場(ほじょう)全てを巡回しました。ハウスの中では、12月中旬の出荷を控えた菊が蕾(つぼみ)をふくらませようとしています。県島原振興局、同JA西部基幹営農センターの職員らが審査員となり、蕾のそろい、茎と葉を含めた全体の立ち姿と美しさなどについて審査。
審査からは「どのハウスも甲乙つけがたい内容だった。正月用の出荷が間もなく始まるが、市場の要望に合った規格の品を出荷できるよう今後も努力して欲しい」と感想を話しました。

写真説明=蕾の状態や茎葉の美しさを確認する組合員ら