目標10億 大玉トマト 出荷順調

JA島原雲仙南部基幹営農センターが昨年11月から始めた大玉トマトの出荷が、3月末で出荷計画の約半分を出荷し折り返しました。取引先が求めるサイズを潤沢に出荷し価格を支えました。

同JA大雲仙とまと部会が、販売高10億円を目標に『安全、安心、おいしいトマト作り』をスローガンに栽培を続けます。本年産は好天に恵まれ、乾燥気味ということもあり高糖度系のブランドトマト「特ちゃん」、「ハニー8」などの出荷も順調で、いずれも前年を上回りました。

3月末までの出荷実績は高糖度系、レギュラーを合わせ1524・1㌧と前年比136㌫の数字を出しました。販売金額は、同113㌫の4億8045万円でした。

井口壽之部会長をはじめ同部会の部会員が、長崎県内の栽培面積の約3分の1を占める20・6㌶(前年比97%)で栽培。定植期から生育期にかけて天候が順調に推移したこともあり、例年心配されている下段部分の着果も良好に進みました。

同センターは、「年明け1月、2月と想定を上回る出荷量となり相場は崩れたが、部会員の努力により取引先が求めるサイズを潤沢に出荷できたことが価格の底支えになっている」と分析。6月末までに2650㌧を出荷する計画です。

出荷後半戦に入り、部会員らの意識の統一と高揚を図ろうと関係者が集まり4月中旬、南島原市内で中間検討会を開きました。①下温対策、②果実の日焼け対策、③品種毎の管理、④最終着果の時期、などについて検討。最終着果は5月10日ごろをめどに、最終選果を6月30日と予定しています。