松浦地区 ブロッコリー共同選果 労力削減

JAながさき西海が令和2年度補助事業で新たに導入した松浦予冷庫施設で、5月中旬からブロッコリーの共同選果がスタートしました。

これまでは各生産者が家庭選別、発砲容器詰め、鮮度保持の氷共詰めを行っていましたが、同選果で出荷にかかる農家の労力を削減。同時に、安定的な出荷ロットの確保と品質の高位平準化を図る事が可能になり、有利販売につなげていきます。

松浦地区はブロッコリーの生産面積約32ヘクタールで、同JA全体の約55%を占める中心的な産地。1戸当たりの作付面積も管内他地域に比べて大きいです。今後の農業生産拡大には作業の省力化が課題となっています。

今回、集出荷施設を整備し新たな予冷庫導入で共同選果体制を確立。出荷調整作業の省力化により更なる作付面積拡大を図り、農家所得の向上を目指します。

春ブロッコリーの集荷は6月まで毎日行われ、生産者が収穫したブロッコリーをコンテナに入れて持ち込み、選果作業員がサイズ別に発砲容器に詰め、氷詰めして出荷されます。

同JA松浦営農経済センターの永田直行センター長は「共同選果体制により安定出荷、品質向上、労力軽減になり、ブロッコリーの生産振興にもつながる。今後も産地の収益力の向上を図っていきたい」と話します。

同施設では、今後アスパラガスの共同選果の利用も計画しています。