島原雲仙 ハウスミカンの選果スタート

JA島原雲仙東部基幹営農センター管内で、5月下旬から2021年産ハウスミカンの選果が始まりました。生産者がこだわって栽培管理を行った「M・S玉中心」の仕上がりです。昨年に引き続き市場から要望の高い、パック詰めを中心に出荷を行います。

松川則保会長ら、同JAマルナンみかん部会ハウスみかん研究会の14人がレギュラーハウス、グリーンハウス合わせて440㌃で栽培。生育期に日照時間に恵まれたことから、全体的に安定した仕上がりで糖度は12~13度まで上がっています。

研究会はこれまで、マルナンブランドと銘打ち、贈答用など高級路線にこだわった出荷を続けてきましたが、新型コロナウイルスまん延により、昨年は家庭内消費の増加とともにパック詰めの注文が増えました。センターの販売担当者は、「今年も小玉パック詰めの要望が多い。ブランドイメージを崩さないよう意識しつつ、市場の要望にも応えていきたい」と話します。

南島原市有家町にある同JA島原南みかん選果場では、松川会長ら会員とJAの担当者が目ぞろいを行い、品質の統一を図りました。今後も引き続き、ハウスの温度、湿度管理を徹底して高品質なミカンの生産に努めるとともに、選果場では、腐敗が入らないよう特に意識して丁寧に扱うことを申し合わせました。センサーで糖度を測定し、カメラで大きさと色合い・傷の有無を検査。手作業で化粧箱、パック詰めを行いました。

出荷のピークは6月下旬から7月いっぱいまでで、出荷先は主に関東、関西方面。8月いっぱいまで出荷を続けます。センターは「市場側と密に連絡を取り合いながら有利販売に努め、産地ブランドを守るという概念を市場と共有しながら乗り切っていきたい」と話しています。