JA島原雲仙大雲仙いちご部会が出荷するイチゴの販売高が8億8000万円を突破しました。
7月中旬に南島原市内で開いた令和2年度実績検討会と総会で出席者に報告。部会は今年度産の目標として、10㌃当たり収量1万6000パック(1パック250㌘換算)、10㌃当たり販売高530万円、部会全体の販売高としては大台の10億円を目指すことを取り決めました。
販売高の躍進には新品種「恋みのり」が貢献。「恋みのり」は2017年に初めて16㌃で導入した品種です。大玉で多収性、秀品率が高い、作業効率が良い、などといったメリットが農家に広まり、20年度産では導入時の55倍にあたる880㌃、全体の47・6%まで作付けが増えました。
20年度は、気温の寒暖差や日照不足が影響しやや遅い花芽分化となりましたが、定植後は天候も安定し気温も高めに推移したため、活着もよく生育しました。
出荷が始まってからも、天候がよく気温が安定しており、順調な出荷となり安定した単価で推移。
21年度産は健全定植苗の確保、灰色カビ病対策、電照技術の向上など力を入れます。暖候期の果実の品質管理については、寒冷紗などによるハウス内の温度管理と共に、適期収穫の徹底を申し合わせました。