JAながさき西海佐世保いちご部会は9月上旬、21年産イチゴの定植に向けた花芽検鏡を始めました。
検鏡はイチゴの苗の葉を取りながら顕微鏡で見て、出蕾(しゅつらい)までの葉数と花芽分化ステージを確認する作業です。花芽が確認できないまま定植を行うと、花芽分化が起こりにくくなります。
ステージが進みすぎた苗の定植を行うと生殖成長が盛んになり着果数の減少や成り疲れの原因となるため、花芽検鏡の結果は定植時期や出蕾・開花・収穫の時期を予想する大切な作業です。
イチゴ苗を持ち込んだ部会員らは苗の状態など情報交換をしながら、花芽分化ステージを確認し定植作業に入っていきます。
JA担当者は「今年はお盆頃の雨で気温が低く移行したことから、例年より分化が早いようである。年内の収量が多くなり販売高増が期待できる」と話しました。