JA島原雲仙 イチゴパッケージセンター選果開始

JA島原雲仙東部基幹営農センターで、2021年度産のイチゴの共同選果が始まっています。

収穫とパック詰めを分業化し、農家の労働力不足を解消し、栽培面積の拡大と維持、新規就農者の育成を期待して共同選果が導入されました。

共同選果を行うことで生産者の意識が統一され、高品質なイチゴを出荷できるというメリットもあります。

今年度産は、西有家・有家地区営農センターで12月20日から始まり、初日は800パック(1パック250㌘換算)を処理しました。

利用する農家は事前に委託申込を行うことが必要で、現在は西有家・有家地区で7人が登録しています。農家は収穫用コンテナのまま、パッケージセンターへ持ち込むだけで良く、従業員が手作業で選別、パック詰め、出荷用の専用コンテナ詰めを行います。

導入当初は、選果経費がかさむのではないかと懸念する声もありましたが、共同で行うことで品質が統一されたイチゴを適時出荷できるとして徐々に申し込みが増えました。

南島原市有家町の同センターでは従業員らが、手際よくイチゴのパック詰めを行い、ピーク時には日量約2700パックを処理、5月下旬までに約20万パックを出荷する計画です。

同センターの販売流通課の池田貴紀職員は、「選果、選別を徹底し、安心・安全なイチゴを消費者に届けたい。高品質なイチゴを出荷し、産地の維持・拡大を図りたい」と話しています。