JA島原雲仙深江地区営農センターでは、2月下旬から始まったハウスビワの共同選果がピークを迎えています。JA全農ながさきと連携し、市場の要望に合わせた出荷形態で有利販売を狙います。
水田憲治会長ら深江地区ハウスビワ研究会の会員6人が、約200㌃のハウスで栽培。
12月の開花、交配時期以降も天候に恵まれ、順調に生育が進んだことで昨年に比べ10日ほど早い出荷となりました。ハウスのこまめな温度管理や換気、摘果、袋掛けを徹底したことで病害の発生も少なく、糖度も12度以上あり食味の良いビワに仕上がりました。
例年この時期は化粧箱入りの調整が多いですが、今年は5玉から8玉入りのパック詰めの引き合いが強いそうです。
同センターの小鉢英樹職員は、「新型コロナウイルスの影響もあり家庭内消費が増えていることもあると思う。全農ながさきと連携を密にして市場の要望に応えていきたい」と話しています。
生産者は選果選別後、サイズごとに分けて同センターに持ち込み。従業員らが、腐敗果、裂果といった障害果を見逃さないように注意しながら、等級ごとに箱詰め、パック詰めを行っていました。5月上旬までに約19㌧の出荷を計画しています。
小鉢職員は今後について、「急激な気温の上昇があると裂果などの障害果の発生が心配される。適期収穫、ハウス内の温度と湿度の管理を徹底してもらい、出荷終わりまで品質のよいものを出荷できるよう、樹勢の回復にも努めてほしい」と話しています。