春を告げるバレイショ 出荷始まる

JA島原雲仙南串地区営農センター管内で4月上旬から、春バレイショの出荷が始まりました。中旬からは、同センター選果場で共同選果も開始しており、6月末までに、5800㌧の出荷を計画しています。

今春産は、寺田宏明部会長ら同JA馬鈴薯部会南串支部の200人が約200㌶で栽培。種芋不足の影響で、昨年産に比べやや少ない作付けとなりました。

昨年12月の定植後、乾燥状態が続き、年明け以降も雨不足に悩まされ雪害や霜害にも遭いました。玉の肥大は例年並みながら、玉数が少なく、全体の収量も減少する可能性があるといいます。

雲仙市南串山町白頭の坂本憲一さん(75)は、32㌃で栽培。4月12日から掘り取りを始めました。今作の出来については、「特に霜の被害が大きかった。例年の90㌫くらいの収量になりそう」と話しました。

同センターの原口宏紀センター長は、「今後は病害虫防除の徹底と適期収穫を呼び掛けていきたい。市場と連携し、平準出荷を行いたい」と話しています。